ぼろぼろの文芸誌 山ほど捨てた。ほこりまみれ。何袋も、何袋も。山ほど。でも、父の部屋の入り口の、変な本棚、そこにあるものは捨てられないし動かせない。 わたしが娼婦になったら最初のお客はえかきのたろうだ っていう詩の、 たろうが入ったプライベートルームは悪いけれど誰も入れない みたいな箇所があるけど、あんな感じ、 あの、父が病院にいた時の、夜中にドアを開けて入って見たあの本棚は動かせない。 わたしは今も年の暮れの薄暗がりの本棚の前に立っているから
投稿者cochineal