2022年3月6日

朝、ずっと前に買って眺めるだけだった靴を履いてみた。
気持ちを変えたくて。
とても歩きやすかった。

そのまま夜まで、ものすごくリラックスした1日を過ごすことができた。
はると本屋さんに行って、わたしは松本大洋の「東京ヒゴロ」を買った。
はるを見習って。
こういうことにお金を惜しんだらだめだと思った。

午後はずっと、別々の部屋で過ごした。
びっくりするほど心身は急激に回復した。
ないものねだりだけど、「1人の時間」って
それだけでこんなにも心身を回復させるのか、と思った。
ほんの何時間かで。



昨日見た七尾さんの演奏は、
昨日見た中では、七尾旅人さんと大友良英さんがとてもよかった。

七尾さんは、いつからそうなのか、ずっとそうだったのか知らないけど、
人が、生き物が、自由を奪われることに対して、怒り狂っている。
そんな苦しみがこの世からなくなることが生きる目的のように見える。
だけど、うたいはじめたら、
ぽつんと1人の歌手になる。
普段からずっと、
常に悲しくて苦しくて怒っているから、非常時といって変わらない、いつもどおりうたう。
ように見えた。

1曲目が始まって歌声が響いた時、この人のうたはわたしにとってほんとうに美しい、と思った。そのことが、なぜかわからないけどうれしかった。やっと息を吐けるような心地がした。
2曲目の「殺すなよ、もう誰も」という歌詞の曲は、SNSでその言葉を見た時、安全な場所で強い表現を使って無責任だと思った。だけどうたになって、「歌声」が鳴っているのを聴くと、全然ちがった。
「うた」は、意見や意志や願いとは関係なく、どうしようもなくそこにある。
それがとてもうれしかった。

七尾さんのうたを聴いてわたしは、「人間は美しい」ということを思い出した。
だからとてもほっとした。



夜、寝る寸前にリラックスは簡単に壊れた。
明日また、
良い日にする。
壊れるのが簡単なら、立ち上がるのも立て直すのも簡単なはず。

Powered by Blogger.