2021年4月7日

しょうもないことだからすぐ消す。

いまだに、ゆるせない言葉がある。
なんのきなしに発せられた言葉
言った本人は絶対に覚えていない、
罪のない言葉

だけどわたしはいまだにゆるしてないんだなあ、と思った。
「あなたよりもっとつらい人がいる、そんなのまだマシ、とか人の苦しみを比較して語る奴はクソ」みたいな言葉を見かけて共感して
そして思い出してしまった。
アホや。
忘れるために書こう。

その人は、はるの2015年の退院の時、
はるは幸せなほうだと言った。
治療法があって、治療を受けることができたから、そんなことを言ったのかな。

「豪雨災害のボランティア行ってきたんだけど、
親をなくした子とかいてね。
世の中には、ほんとに大変な人っているから。」

だから、わたしとはるは
まだ全然マシだと言われた。

どう表現されたかおぼえていない。
わたしはその人を好きだったけど、
その時ぽかんと、穴が開くような気持ちがして、
何年も何年も経ってから、悲しくなった。

同じ人に、2017年の、移植前、メールをもらった。
今まで生きた中で一番かなしかった
はるが移植の前処置で放射線を受ける日、
3日に渡って致死量の放射線を受ける。
朝早くからの治療
はるはストレスで吐いた。
先生たちはやり直しを嫌がった。
はるはがんばって、1日目をやり遂げて、
元気に帰ってきたけど副反応か高熱を出した。

やっと熱が下がった夜、
長い入院中、治療について1度も不満を言ったことのないはるが、
なぜかこの日だけ、小さい声で
「明日の治療ってね、
やめることって、できない?」
と聞いてきた。
だめだよね、わかってるよ、というふうに
ひとりごとみたいに。
そしてそれ以上何も言わなかった。

わたしはその夜、目が腫れるほど泣いた。
はるが入院してはじめて、
病院の中で、目が腫れるほど泣いた。

ネットで検索して、早朝、目の腫れを
早くひかせる方法を
冷やしたり温めたりを試した。
そして2日目の放射線治療に行った。

そんな頃に、
誕生日おめでとうとメールが来て、
ありがとう、今日は放射線治療に来ているよ、
どうしても怖いけど、がんばるよ、
と、
精一杯明るく返信をしたら、

たたかってる!生きてるって感じだねー!
すばらしい生き方!
と、笑うような絵文字とともに返事が来た。
それはほんとに、タイミングの問題で、
なんの罪もない。
励まそうとあえて過剰に明るく書いてくれたのかもしれない。
だけど、ものすごく悲しくて、放射線室の待合のベンチで、涙も出なかった。

たたかう
でも、
生き方
でもない。
はるは命くらい大切な機能を失うんだ。
移植が成功しなければ、致死量あびて、もう自分で血は作れないんだ、自力で生きられないんだ、
いま、ぎりぎりなんだ、
なんにもわからず、安全なところから
自分の満足のために話しかけるな、
と思った。

書いて、忘れよう。
悪意があって人を踏みにじる人は山ほどいるのに、
悪意がない人に傷つけられてる場合じゃない、
忘れよう。
何も知らないことなんか罪じゃない。
好きな人だったから、つらかったのかもしれないなあ
今でも、今、書きながら涙が出た。
悔しくて、かなしかった。
同じようなことをさんざんやってるだろうになあ。
アホや。
おわり。

Powered by Blogger.