2020年4月27日
寝る前、台所へ水をくみに行く時、
「ほんとに、死んだらどうなるんだろうね」と、はるが言った。
わたしは、はるが怖い夢を見たり、生き死にのことを話し出すと、
怖くなって、身構える。
怖くなって、身構える。
どうしても、治療中のことを思い出してしまう。
はるは、食器類を指差しながら、
「たとえば、一瞬で、こういう、
『物』とかに、なる、とか。
それとも、
空に行って、
空に行って、
みんなを見下ろすのか」
と、考えながら、ゆっくり言った。
「それとも…」と、
階段の壁をさわりながら、
こういう、壁とかに なる…」
(その『場所』と一体化する)
と、想像をめぐらせて、
階段を上がって、
布団を敷いた後、はるは、
「じゃあ、どっちかが先に死んだら」
と、続けた。
「じゃあ、はーちゃんが死んだら、
誕生日の頃に、
死んだところに来て。
はーちゃんだったら、8月14日でしょ。その頃に、はーちゃんが死んだ場所に来て」
と言うので、
なんでそんな悲しいこと言うん、
と、さすがに言った。
はるは、
「それか、葉っぱを落とす」
と笑った。
葉っぱを落として知らせる。
どこにいるか が、それでわかる、と。
わたしは、はるが突然そんなことを言い出した恐怖に
耐えきれなくなって泣いた。
ぼんやり泣いた。
はるは意に介さず、いつものように眠った。
だけど、
たしかに、いったい、どこに行くんだろう。
子どもの頃は、
その瞬間、完全に消えてなくなるのか、
それとも、ここと同じように住所があったり社会があったりして
鈍く、同じように続くのか、
とか、
考えたっけ
子供の頃に考えたことかどうかも忘れたけど、
この頃は、病気のこと、安心している。
安心ならいいけど、油断、慢心で、
同族嫌悪を発揮して、家族の中でわたしだけがイラついて、
わたしはここにいない方が
みんなしあわせなんじゃないか?と本気で思う日もある。
でも、生きて役に立たないと、と、昨夜、
「死霊の盆踊り」のライブ演奏を見ながら強く思った。
「死霊の盆踊り」のライブ演奏を見ながら強く思った。
はるが眠る寸前、
「長生きするんだよ。
どんな世界が来るか、見てね。」
と伝えた。
はるはうなづいた。
見てくれると信じる。
見てくれると信じる。
のんびり、のんきに、しあわせに
がいちばんだけど
そのためにも、油断せず、
生死との直面からは逃げないようにしよう。
1つでも、2つでも、なおすべきところが
自分でわかってるんだから、
それをがんばろう