2024年8月4日

今日も最高の日だったよ。
白水さんはものすごく忙しくて会えなかったけど、今日も壮絶な気温だったけど、(たぶん37度くらい)尾道を目的もなく歩いた。
こんな機会は長いことほんとになかった。かつてこんな行動をしていたことすら忘れてた。
好きなところで立ち止まって、こんなお店があるのか、と眺めたり、なんとなくトイレを探し歩いたり、こっちに行こうかな、やっぱりこっち、と好きな時に引き返したり、歩いたことのない路地を適当に歩いた。それがとてつもなく楽しかった。

はるは今日はじめて1人で電車に乗る練習をした。
初めて。だから怖くて、今日だけはと尾行した。
少し離れて同じ電車に乗って、糸崎駅で乗り換えて尾道駅で降りて南口まで歩いて改札を出るのを見届けた。

これはわたしが「手を離す」練習。先へ先へと悪い想像ばかりして怯えてはるを信じて手を離すことができないのを直して正していく練習。
「普通」みんなもうとっくに1人で電車に乗って、門限はあっても21時とかで、夜道も自由に行動してると思うけど、わたしたちにはこれくらいのことでも冒険。だけど、いつから始めたっていいんだ。人と比べず克服していく。

尾道ではコスプレイベントをしていて、駅前は若いかわいいコスプレの人でいっぱいで、はるは大喜びしてた。
リオさんを待って立っている時、ばったりB×Bの中津さんに会えた。今日コスプレDJイベントをやるって、チラシをもらった。はるちゃんもよかったらDJしに来て!と言ってくれた。
それから、買い太郎があげてた動画見ました、めっちゃよかったです!と言ってくれた。
俺には直視することのできないあの動画ね(才能のなさを思い知るってことは、いつまでたっても慣れることはできず、やっぱりちょっとつらい。別に全然いいんじゃけど。)と思いながらも、すごくうれしかった。

はるを見送って、「白水さんに連絡してみよう」と思ったけど、つい2日前に会えたばかりだし、今はさらに忙しい真っ只中のはずだから無理だ、と思った。のに、せめて差し入れとか、いらんかな…そうだ、今日は东风(こち)が開いてるはず、东风に行ってケーキ買って届けようかな、ごんぎつねみたいに玄関先に置いとくとか…腐るか…アイスコーヒーは一瞬で溶けるよね…とぼんやり考えながら商店街に向かって歩いて行くと、閉まってると思ってたハライソがあいてた。
びっくりして狂喜して階段をのぼると、KINOKO君がいて吉崎さんと話していた。
吉崎さんには、「おまえ、なんで来たんや・・(こんな暑い日に・・)出歩くな・・(暑さで)死ぬぞ・・」と言われた。
この前「本と自由」でのっこんと演奏したぞ、と吉崎さんは言った。
本と自由は最高だった、音もいいし雰囲気もいいし、と言った。
すごくうれしかった。
大槻オサムさんが動画載せてた、と言うと、あの人いいよなあ・・って言った。
大槻さんはすごくいい人で、大槻さんがやってる「アビエルト」もすごくいいところ!天井が高くて・・と伝えると、そう、行ってみたいんよ、って言ってた。きっと合うと思う。

それから、白水さんにメールしながら窓際でアイスコーヒーを飲んでいると続々とお客さんが来て、ちょっと満員くらいになったのでハライソを出た。


商店街は少し歩くとすぐ汗びっしょりになった。暑さで朦朧とした。
尾道ってデパートとかないし、トイレ借りたくなったらどこ行くんじゃろ…コンビニ…?コンビニもそういえばないなあ、尾道…と歩くうち、知らない路地に見たことないお店がいろいろ、古着屋さんとか古本屋さん?お菓子?喫茶?雑貨屋さんとか何軒もあるのが見えて驚いた。前からあるのかな。尾道ってやっぱりなんかすごいな…と思った。

暑さでふらふらで商業会議所の前を通ると、「トイレ使えます」とわざわざ看板を出してあって、ぜひ涼んでいって下さいという雰囲気だったので、すぐ入った。(すごくありがたかった、、たすかった)
奥のベンチに座わらせてもらって、繰り返し流れている「商業会議所の歴史」の映像を見ながら思いきり身体を冷やして、汗がかわくまでそこにいた。すごくありがたかった。

トイレも借りて、万全で「东风(こち)」に行った。
今日はじめてお店の中にはいって、ガトーショコラを食べた。
「今ハライソでコーヒー飲んできたとこなんじゃけど、でもまたコーヒーにしようかな…」と言うと、「うちのコーヒー、ハライソのなんです」って言うから笑った。
ただのおかわりじゃん!言いながらアイスコーヒーにしたけど、吉崎さんが淹れてくれたのより美味しかった。より「ハライソ」の味がした。なんでだろう。次の日も次の日もふと思い出すほど美味しかった。

「东风」の店主さんも、はたから見たら綺麗でかっこよくて、めちゃくちゃ美味しいケーキを焼いてお店をかまえて、すごい人だけど、話してみるとドジでマイペースで、この間も年下の友だちと本気で喧嘩した、と言ってた。いっぱい笑って、励まされる心地がして、ほっとした。
初めてゆっくり話せて、うれしかった。

白水さんからは、ものすごく暑いから坂を上がるの大変だよ、来なくていいよ、って返事がきて、明後日が搬入で、作業が遅れてて、夕方には打ち合わせもあるって。
ケーキを届けるのはやめて、念だけ思いきり飛ばした。

それから紙片に行ったんだっけ。2日前にも行った紙片。
「すみません。また来ました・・」と覗くと、寺岡さんは少ししんどそうにレジの下に隠れるようにしていた。

この間も気になって、でも買わなかった「長田弘」さんの本を、今日はついに買った。

長田弘さんは、3年くらい前の冬、ライブで「フレンド」に行った時、ドアの横の本棚に「奇蹟」という題の詩集が置いてあって、なんのきなし手にとって開いたページがとても良くて、

今年の3月に行った時も、「あの本あるかな…あった!」と開いてすぐにそのページを見つけた。

(これはその時撮った写真。2021年12月と、2024年3月)










2日前に紙片に行った時も、「あの本だ」とひらいて、 白水さんに、この本は「フレンド」にあって、この2ページがすごく良くて、でもこの2ページのために本を1冊買う気持ちにはなれず今に至る、ずっと気になっとる本、と話した。

今日買った本は、「すべてきみに宛てた手紙」という本で、
長田弘さんの本は紙片にいっぱいあったけど、何冊か見ていくうちにこの本が気になって、でも買うのは迷って1度立ち上がったけど、やっぱりもう1度開いて見て、この本を買うことにした。
今日ここでたくさんの本を見たことを、この静かな時間が止まったような感覚を、この本を開けば思い出せるような気がして買った。

紙片に着いた時、寺岡さんに「今、アルトが開いてた。開いてるとこはじめて見た。お惣菜もあるんだね。ドーナツとコーヒーのお店かと思ってた。お客さん多そうだったし怖くて遠目に眺めて来たけど、よさそうなお店だねえ。昔の商店街のお店みたい。帰り道におかずを買って帰るお店なんだねえ」と言ったことから、本を買って帰ろうという時、「(アルト)行ってみる?」と言われ、1人では怖くてこの先も行けそうにないので「行く!」と答えた。

紙片を出ると、空にラピュタみたいな雲と、雲の上に傘が乗ったような不思議な雲があった。(頭巾雲という名前があるらしい。)けど写真を撮ろうとすると、雲は消えて行った。

アルトでからあげ2個とドーナツをお願いして、からあげが揚がるのを待つ間、寺岡さんはやっぱりしんどそうに時々しゃがんでいたけど、雨が降りそうな空を見たり、どこかの店から鳴り続けるドラクエのオープニング部分だけのリピートをええ加減にせえよと笑ったりした。アルトにはお客さんはひっきりなしに来て繁盛していた。夕方。

そうしていると、なんとハロー君が自転車で向こうからやって来た。
顔を見るのは何年ぶりだろう。
ハロー君だ!とびっくりして呼び止めた。
少しだけ立ち話、「元気?」「暑いね。。」「でも今日はちょっと秋を感じたよ…」とかの会話の後、ハロー君は、「この前、フジロックに行ってね。」と言った。「すずちゃんのステージを見たよ。泣いちゃった。」と言った。
わあ…と、目に浮かぶようでうれしくなった時、ハロー君は、 「どうしてかオカダさんを思い出したよ。」と言った。
なんだか胸がいっぱいにうれしくて、動揺しながら、「すずちゃん、共感する。歳は離れとるけど、友だちって思う。」と言うと、ハロー君は、うんうん、と聞いてくれた。
「またライブ、見れるの楽しみにしてます」と言って、自転車で去って行った。
とてもありがたくて、うれしかった。

からあげとドーナツを受け取った時、ふとLINEを見ると、はるから「5:10に駅に来てね!」と連絡が来ていて、その時すでに5:06だった。
急いで、ちょっと遅れる!待ってね!と返信して、寺岡さんにお礼を言って手を振って、大慌てで駅まで走った。
駅の手前の信号待ちで、もうすぐ着くよ、切符買ってていいよ!と連絡して、5:16に着いて、急いで自分のぶんの切符を買うと、「電車もう来るよ!」と言われ、改札を通った直後、電車が来た。はるが予定してた電車の時間ギリギリにわたしは到着したらしかった。
リオさんに慌ただしくお礼を言って手を振った。

帰りも離れて(尾行して)乗ろうか、と言うと、はるは、「いろいろ話したいし、帰りは尾行じゃなくていっしょに乗ろう」と言った。
いっしょに電車に乗って、曇天の海を見ながら帰った。

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