学校は行かなくていい、と思えるようになってきた。けど、まだ時々心が折れる。学校からの連絡、山ほどの試験勉強と提出物(各教科、ワークブックを20ページずつくらい、さっぱりやってない内容を、これから5日間で。)、それにふれたらズドッと落ちる。勝手に常識みたいなの作って、自分でそこにはまってえづく。
1番好きな数学も、やっと理解して、なるほど!面白いね!と喜びあっても、試験範囲を見たらもういくつも先に行っててがっくりする。このスピードで9教科についていこうとしたら、はるは生きてることが嫌になるんじゃないかと思った。教育は素晴らしい、義務教育として受けられることは本当に有難いことだけど、本末転倒すぎる。なぜ必死で、耐えて、「同じ速度」でやらないといけないんだろう。
学校へ行かないことをつらく思うのは身内に吹き込まれた「学校に行かないと将来の選択肢がせばまる、閉ざされる」というイメージのせいかもしれないけど、はるの、中学はがんばる!と言ってたうれしそうな笑顔がちらつくせいかも。もう何年も前のように思えるのに、まだ目の前にちらつく。
自転車を買いに行って、やっと見つかって、これで安心だねと笑ったり、荷台にカバンをくくりつける紐もどれがいいかと探し回ったり、制服やカバンや靴を買いに行った時は、わたしがいちいちテンパってオロオロするのを「大丈夫!」と励ましてくれた。いつも満面の笑顔で、こっちが励まされた。あの笑顔が壊れるみたいで悲しくて悔しいのかも。
入学してすぐはフル登校してた。6年生の時ほとんど行ってなくて筋力も体力も落ちてるのに、突然みんなと同じに7時半に家を出て、夕方5時半に帰ってきてた。今思うとほんの4回だけど、自転車通学もした。顔色が悪い日はとても心配になった。「子供の回復力はすごいから、本人が行けるというなら行かせよう、そのうち体力もついてヘトヘトにならずに通える」と信じた。
はるのあれは新年度ハイだっただけなのかな。
5月の終わりに爆発した。
「明日、運動会の練習だから、行かないと・・」と言って、日曜の夜に泣いた。それを見て「行かなくていいよ」と言った。「行きたくない」と言わず、「行かないと…」って言った。これは良くないと思って、次の日すぐ学校に相談した。学校に行かないという選択肢はないものか、思いきり休む方法とか、速度をゆるめる学習方法はないか、将来が閉ざされずに今苦しまない方法はないか、聞きたくて学校に相談した。
それらは遠い昔のことで、今、はるは学校へ行かなければ元気で、行くとつらい、と言うんだから、行かないのがいいんだ。と思う。わたしは、とにかく焦らず、泰然としているだけでもいいと思う。命が大事だ。明日のこともわからないのに、将来なんかより今現在の心と身体が大事だ。
今日は夜、1時間くらい勉強した。ちょっとでいいからやろう、と。今日は社会と英語。何から手をつけたらいいかわからないほど数学以外全教科ゼロからのスタートという感じ。
やる気が出ないのをたきつけ、理解できるように説明するのは、とてもつらい。勉強するたび、学ぶことへの興味が湧いたらいいのにな、と思う。今のはるには苦痛であるだけで、だから頭に入らない。本来知らないことを知るのは楽しいことなのにな、と思う。速度がゆっくりならいいのに。ここまで大量に記憶しなくてよければいいのに。自分のペースで学ぼうと思ったらドロップアウトするしかないなんて。
音楽、美術、技術家庭、保健体育まではとても手がまわらず、ほとんど授業に出てないから内容がまったくわからない。もういいや、といったん放置している。試験範囲を見ると、音楽は「楽譜の読み方」とか「楽器の名前」「作曲者名」「アルトリコーダーの運指」、家庭科は「涼しい服装の工夫」とか。今言うな!今それどころじゃねえ!!と腹が立つ。脳の容量考えろ。日本国の学習要項。絶対変えた方がいい。早急に。毎日怒り狂っている。文部科学省追い回して問い詰めたい。変えてくれ。はるだけじゃなく子供きっといっぱい苦しんどる。
中間試験の時、たぶん課題全部やって提出した。毎日いっぱい勉強した。はる、めちゃくちゃがんばった。達成感につながるかと思った。あんなことしなきゃよかった。しんどかったろうな。今度こそできる範囲でやろう。
試験勉強用のプリントを見ると、社会と国語の説明文がひどかった。「期日までに提出しないと減点です。1日過ぎればそれだけ減っていきます」とか、「ルールを守って書くこと。ルールを守っていないと減点です」。なんでそんなに子どもを苦しめたいんじゃろ。脅して何が楽しいんじゃろ。子どもの時間は1日50時間くらいあるでもと思っとるんかな。いつ寝ていつ遊ぶんや。いつ休むんや。スリッパ片手に追い回したい。こんなもん出さんでええよとはるに言った。社会と国語は特に。好きなだけ勝手に減点せえよ。
こんな人らの言うこと聞いたら将来安泰なんか。いらんわ安泰。
明日は週2回の1時間だけ登校する日。なんとなく、はるに、人に合わせんでええよ、と言った。
せまい世界で人に合わせてうまく立ち回るのなんか、できても別にえらくないよ。
学校は、人に合わせろ合わせろ言うけど、人に合わせる、って、優しさとか思いやりとは関係ないよ。と言った。
2023年6月22日
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