昨日、夜中3時まで
先生に提出する文章を書いた。
前のは破棄したから、また1から書いた。
朝起きてまた少し書いた。
1度完全に諦めたからか、淡々と事実だけを書くことができた。
プリンターは案の定もうまともに印刷できなくなっていたから、コンビニに行って印刷しよう、と思った。(この間その方法を調べた・・)
それから、月末で閉店になる尾道の「ジョンバーガー」へ行った。
ものすごく美味しいハンバーガー。はるは5歳の頃はじめて食べた日から、ここのハンバーガーを「1番美味しいハンバーガー」と言っている。
はるに閉店を知らせた時は、「パパに食べさせたかった」と泣いた。
もっともっと行けばよかった。いつでもこっちの都合次第で、行けば食べられると思っていた。思い込んでいたことに気付いた。
提出する書面のことが気になりながら出発して、お昼時に行っても大行列で買えないんじゃないか、引き返そうか、行くのやめようか、と思ったり、そのあとあの文章をプリントしにコンビニに行って、それから仕事に行って、帰ってから学校へ提出しに行く・・と予定を考えたり、ジョンバーガーに初めて行った日や、ライブさせてもらったこと、亡くなられたという店長さん、PAをしてくださって、「ばっちりよ!」と笑ってくださったこと、思い出すうち、心がストップしたようになった。
トンネルを通る時、はるは隣で頭をなでてくれて、「大丈夫よ。絶対に、大丈夫よ」と微笑んでくれた。
大丈夫よ、と言われてはじめて、自分がふらふらなことに気付いたりした。
ジョンバーガーは、着いた時まだ行列もなく待ち時間もなく注文できた。
予約があるのか、厨房は忙しそうで、言えたら言おうと思っていた「ここで演奏させてもらったことがあります。ありがとうございました。この子はここのハンバーガーが1番美味しいといつも言います。」とかは一切言い出せず、心の中でお礼を言った。
ひとしきりウロウロ、店内や外を歩いて懐かしく眺めた後、レジの前の椅子に座ると、はるも隣に座って手を合わせた。
お母さんはこれから治療に専念されると貼り紙にも書いてあって、あの冷蔵庫開けてるのがお母さんかな、と思いながら、はると2人、治療の成功を祈った。
はるはハンバーガーをものすごく喜んで、大事に、大興奮で食べた。
途中、「わかった。」と言い、
「これは、やさしい味(今の店長、息子さんの味)。前は、(1年前に食べた、先代のお父さんの味は、)うつくしい味だった。」と言った。
「どっちも美味しい!」
「その人の、味になるんだもんね。
その人の気持ちが、味になるんだもんね、
やさしさが。」
と言った。
口調から、優しい味、というのは、家族がたすけあってる味、いたわりあってる味、と言ってるようにも聞こえた。
そういえば、1年前に白水さんと3人で海のそばで食べた時も、「うつくしい味」って言ってたなあと思い出した。
たしかにあれは「うつくしい味」だった。
この日食べた味と違った。
そしてどっちも美味しい。
とにかく、とにかく満たされて、みんなしあわせになって、食べ物ってすごいね、と話した。
帰宅して、予定どおり学校に行った。5時間目だけ登校。イラストクラブだから行きたいって。
はるを送って行って、いったん帰宅して、もう少し推敲してコンビニに行ってプリントアウトして、紙になったものを読み返して、気になるところを直してまたコンビニに行って、さすがに仕事に行かなければと中断して仕事に行って、夕方、帰りにもう1度プリントアウトして、それを持って学校に行った。
A4の紙4枚に、時系列にびっしり書いた。
思えば、相談支援の事業所で困り事を文書にしたり校正したりする仕事をしているんだから、こんなことがあって・・などとまとめるのは得意なんだった。
この間まで、怒りが強すぎたのか、書くことが苦しかった。
なんでこんなに苦しんでまで、できるだけ正確に伝わるようにとまとめて提出しようと言うんだろう、ちら見して捨てられるだろうに、なんの役にも立たないだろうに、なにやってるんだろう、と思ってやめた。
今回は書けた。
学校に行くことも、2日前とは気持ちが違って、もう絶望も異常な孤独もなかった。
どうしても聞いてもらえなければ手段はまだある、と、清々しい気持ちで行った。
職員室に行って、教頭先生いますかと尋ねると、はるの大好きな1年生の時の先生が応対してくれた。ちょっと待ってね、と呼び出してくれて、待つ間、5年生の時の先生も職員室から出てきて、満面の笑顔で「おひさしぶりです!」と言ってくれた。なんとなく、励まされるような気持ちになった。
教頭先生も、今日はじっと話を聞いてくれて、「口では言いきれないと思ったから、書いてきました」と言いながら渡したけど、「これは決して先生を責めたくて言うんじゃなくて」ということと、「こんなことは全然大したことじゃない、当たり前のことなのかもしれないけど、はるがずっとつらく思ってきたことだから、1度聞いてもらいたくて、書きました」ということを、口頭でも伝えることができた。
「読ませていただきます。お返事は週明けになると思いますが」と、受け取ってくれた。
・
それから夜、
晩ごはんの時テレビからアイカツの映画のCMが流れて、「見たい!」ずっと見たかった、大好きないちごちゃん、と、はるが涙ぐんで、それを見たわたしは、自分でも考えられない速さで「どこでやっとるんじゃろ。あそこか。今日からやっとる。行こう。」と、映画館を検索して、明日の座席を予約した。
この小心の、先のことを何も決められない者が。
明日、行ったことのない映画館に、電車に乗って、降りたことのない駅で降りて、行くことにした。
2023年1月20日
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