2019年11月21日
まずは尾道まで無事でたどり着く、
次は米子まで 無事で…と、
目の前の目標にハラハラして怯えて、
油断したら大変なことが起きる気がして落ち着かず、ふらふらで準備して、
車に乗り込んだ時も、はるに
「心配したらそうなるから、
怖いことは考えちゃダメだよ」と言われ、
えづきながらも、
ふりはらい、ふりはらい、出発したけど、
何事もなく、尾道まで着いた。
一歩、外に出たら、やっぱり、
恐怖は消えて行った。
それは
「油断」じゃなくて、
「こんなにも大丈夫だということを知らなかった」
という感覚。
どうして、いつも、あんなにも1つ1つが怖いのかな。
奥出雲の山々の中に入ったら、
とてつもないエネルギー、
静かな冷たい強いエネルギー、
霊気をたくさん浴びた。
木が人間みたいに見えることがあるけど、
人間の方が、木に似ているんだ。
と思った。
。
出発前の神様の言葉に、
あの山々に、
米子で出会えた方々の笑顔や言葉に、
トウヤマさんご夫妻との旅に
学んだことは、
これから生きて やっていくしかない。
忘れていくのなら書き残しておきたい気がしたけど、
やっぱり、書いたら消えてしまうだけだ。
もらった、小さな火。
。
出発直前、神棚に手を合わせた時、
神様は、「コラ!」と怒ったようだった。
不安でいっぱいの時、叱られるとは、
びっくりした。
とても怖かった。
「順序がちがう」
とだけ、声が聞こえた。
あとは、行く道々自分で考えろ、
と。
順序。?
車の中で考えてもわからなくて、
不安と恐怖は増して、緊張した。
ライブ中、
演奏している時、
ちょっとわかった気がした。
はるの姿が目に入った時。
順序。
はるを大事にするということ。
どういうのが、「大事にする」ということか。
とか。
まったく、言語にはならない。
だけど、ちょっとだけ、わかった。
にしさんのことも。
心配する、なんて、バカだ。
にしさんは1人で、孤独に、頑張っているわけじゃない、と
いうことが、うたいながら
押し寄せてきて、わかった。
そんなのも、
言葉では表現できないけど
ああ、そうか、
と、思うと、そこからは、思いっきり、
外で遊ぶみたいに、
たった1人で家で踊るみたいに、
たった1人で家でギターを弾いているみたいに、
でも遠くの遠くの銀河系まで近いような気持ちで
ギターを弾いて、うたった。
手をはなすことができた。
それは、
トウヤマさんのピアノの力で、
そんなことができたと思う。
あの日の、
米子 ワンメイクでのライブの時間は、
あたたかくて、光に満ちて、
言葉で書けない。
。
帰り道、大山の麓の細い道で、
軽トラのおじいさんが
スッと道を譲ってくださった時、
みんなで車の中から礼をしたら
おじいさんが、スッと、手を挙げられた。
それを見てはるが、
「あの人に比べたら、きみたちは見習いだね」
と言った。
「見習いですねえ」と、
トウヤマさんが言った。
おじいさんが無言で挙げられた
角ばった指の てのひらは
ゴッホの絵から抜け出たみたいな手だった。