2019年10月10日

10数年前に、

出雲に住んでた頃、
毎日、とぼとぼ、やることもなく散歩して、
手元にギターがないからとてもつらかった。

人間の言葉が咄嗟に口から出ないほど
人と話さなかったような、

やることがない中で、
何か役に立てないかと田んぼや溝に落ちてるゴミを拾って歩いたりした。

近所に牛小屋があって、1つの牛舎の中に子牛が見えたから
思わず近づいて覗いたら
人が出てきて、「何か用ですか?」
と聞かれ、
「牛がかわいかったから」とだけ、言えばいいのに、
そんな言葉も出ず、急いで頭を下げて立ち去った。


その土地は、
雪がとてもとても綺麗だった。
こまかい、見たことのない雪だった。
真っ白い空から、少しグレーの、こまかい雪が降ってきて、
夜になるとそこら中凍った。
外は真っ白になった。


何をどうしたらいいかわからないまま
スケッチをしたり、
ゴッホの模写をした。

雲も、星も、月も、山も、川も、土手も、
海も、
とても美しい土地だったけど、
つらくて、つらくて、
沖縄へ行った。
対極のような、南の土地へ。
冬の終わりに。


どれくらいの期間だったか、
放浪の旅をした後、
買って帰ったどんとさんのCDを聴きながら
夜中、絵を描いていると、
ぼとぼと涙が出た。

何に対する涙かわからない。
今もわからないけど、
それから、広島へ戻った。
広島へ戻って、またギターを買って、
曲を作るようになった。


そんな頃にできた曲が
ノートをひらいたら見えて、
今日久しぶりにうたってみた。

ギターが思うように弾けず、
途方に暮れかけた時、
うたって、録音した。

ボイスメモ→Dropbox

録音したのを聴いてみたら
なぜか少しだけホッとした。

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