2019年8月9日
8月7日。
お昼から集まって、初めて3人で合わせて練習、
その後、急いで自分のリハーサルをさせてもらって、
テンパっている中、時々、
「今日、よく鳴るね(このギター)」
とか、
「体感といっしょだから大丈夫だと思う!」
とか、
ミキサーを調節してくれるゴトウさんに
大丈夫だと伝えるたびに、
ゴトウさんが
ひどく優しい表情で、笑顔で、
うなづいてくれたのを覚えている。
本番が始まって、
ゆうちゃんがうたった
「宇宙の使者」の即興部分、
ゆうちゃんはこの夏のことをうたった。
ゆうちゃん家の猫さんに宛てた言葉と、
「蝉の声と きみのうた」
という言葉を聞いた時、
急に、空気が澄んだ気がした。
帰り道は、尾道から来られていた
白水さんと山口さんに、車に便乗させてもらった。
1部が終わった後、山口さんと白水さんの姿が目に入った時、
ほんとうにびっくりした。
今日は、白水さんのうたを、
前よりちょっと進めることができたから、
まだ未完だけどやろう、思いきりやろうと思っていたところだった。
タイトルは「あぶくのうた」にしたよ
と、メールでボイスメモは送っていた。
8月7日のわたしは、まったく緊張をしなかった。
ちゃんと弾けるか、という緊張はもちろん
いつにも増してあったけど、
自分のうたが間違ってないか、人に肯定されるか否定されるかを考えなかった。
自分の部屋で電気を消して、誰も聞いていないところで、1人でうたっているように
うたおうとしていた。
大好きな大好きな、エンターテイメントを、
目指さないことにした。
初めてギターを持って、うたいたいと思った頃の、原点に立ち返るような気持ちになっていた。
初めてアコギでエフェクターを使ったから、
リハーサルの時のような音が鳴らないとか、接触不良とか、
自分で把握できないことがいろいろ起きたけど、別によかった。
しきりに咳き込む方の咳の音や、
忙しく働かれる厨房の音は、
それもうたの一部になればいいなあと願いながら演奏した。
ほかのお客様に邪魔なんじゃないかと思う大きな話し声には
ちょっと黙れという気持ちでギターを一瞬ふっと止めたりした。
ガシャガシャ強く弾きすぎじゃ、と、
サマンサ(ギター)に笑われた。
つられて笑った。
帰り道、
ずっと笑いながら、
走っていく暗い道と空と山と灯りを見ながら、
うれしいなあ たのしいなあ
と、胸いっぱい、
かみしめた。
キツネ。
落ち葉。
流れ星。
ずっと笑っていた。