ジャミンでライブ。
2年前までは、何度もこの言葉を書いた。
2年ぶりに薬研掘に行ったよ。電車をおりると、なつかしくてうれしくて、2日つづいた雨があがってすがすがしい陽気、きたない流川も澄んでいるように感じられた。うれしくてたまらなかった。ここを何度も歩いた。サマンサを背負って。
だけど、せっかく久しぶりに来たのに、また来れたのに、これが最後かもしれない。この場所のジャミンは来月閉店して終わる。さみしい。
店に入るとゆきちゃんがいて、片付けをしていた。なつかしい光景。
かこちゃんの壁画。
居心地がいいような悪いような、やさしいような厳しいような場所、ジャミン。
あのままだ。何度も何度もここに来た。何度も何度も演奏させてもらった。
もっとやれ、もっといける!と鼓舞してもらった。
朝までいさせてもらった。
いろんな音楽を聴かせてもらった。
ライブは、しすさん、ミエリちゃん、ぶっちょん、おかだのりこ、JICKさん、つよしさんの順で。
ミエリちゃんの歌、とてもまっすぐだった。やさしくて、今のミエリちゃんそのままだった。青空みたいだった。
ゆきちゃんを見ると、とてもうれしそうな、澄んだ目をしてミエリちゃんを見ていた。それも青空みたいだった。
念願の何年かぶりのぶっちょんのディジュリドゥ。
お客さんは子どもがたくさん。子ども5人もいた。晴を連れて行かなかったのは間違いだったかなー・・晴は喜んだだろうなあ・・
つよしさんは、昨日まで鴨川にいて、戻ってきた。福島にも行って来たって。曲の合間のMCで。
「鴨川で、ガスも電気も水道もない家で、太平洋を見てたら、夕日が海に落ちて行った。そこへ、海から満月があがってきた。オレンジの大きな月が。」
「米も作ります、みそも作ります、らっきょうも作ります、そうやって、着々と、スーパーさようならの生活していきたいです」
この前。10月の初め頃に会ったとき、母と晴の心臓病について、薬も大事だと思うけど、食事を変えるとか、出来る事がいろいろあるんじゃないかと言ってくれた、そのときの、
「できることは たくさんあるんちゃうかな」
が心に残っている。
今日も、
「お米作って、野菜作って、、今は、そこに放射能っていうのが出てきて ややこしいことになってますけど
でも、生きていきましょう 未来はつづきます」
というようなことをつよしさんは言った。
「できるなら原発にたよらない、太陽発電とかも、これからしていきたい」
つよしさんは、やっぱりわたしのともしびだ。灯台だ。
わたしは大事なことを忘れている。
うすうす気付きながらてんとして恥じないし恥じてもすぐに忘れる。
産後のホルモンバランスのせいなのか。母親とは、こういう感覚や記憶力がするどいと強いとよくないから鈍いのか。
とても大事なことを忘れて、だらだらだらだら暮らしている。
それで、何のために生きているかわからない、どうしたらいいかわからないと泣いている。
つよしさんは別れぎわ言った。「みんながんばってるからな」
ほんとうだ。
生きる死ぬを忘れて、呆けている。
大事なことは、インターネットで放射能汚染の情報を得る事じゃない。署名や寄付をするだけじゃない。
それだけで何かした気になっていた。実際にどこにも足を踏み出さずに。文句ばかり言っていた。
じぶんが変われば世界が変わる。自分を変えろ。何回でも変えろ。変える。変わる。大事なことは。
なるべくゴミを出さないとか、いかに何もないところでたのしく工夫して暮らすかとか。
風の祭りで学んできたこと。
紐の結び方とか、火のおこし方、保ち方。
人の危険を察知して助けること、自分の身とひきかえにしないためには、体を鍛えたり、知恵を磨いたりする。
そういうことを、いつも考えていたじゃないか。
忘れて、それを人のせいにしてきた。
まわりのせいなのか。違う。自分がのぞんでだらだらだらだら安逸をむさぼってきた。
楽がしたかっただけなのか。
変わる。変わる。
曲も、歌詞も、
3月11日以前のものや、以前の作り方で、
だから歌っても楽しくないんだ。
あたらしく作る。あたらしくうたう。
今の気持ち、今の自分、これからの自分でうたう。
今までの焼き直しで、色褪せて、うなだれていた。
わたしは、つよしさんのように、生活そのもので なかなか強く生きられない。つよしさんはサバイバルのいろんな知恵を持っている。わたしもいつかそうなりたい。だけど、同じような気持ちで、鳥獣、虫、花、万物いのちと喜びあうような、音楽をつくりたい。
それからね。
そうだ。
ライブが終わって、みんな帰って行った。わりとすぐに、どんどん。
エレベーターを見送って、
上からのぞきこんで手を振った。
ばいばい。
行きしに、うれしくてうれしくてしかたなかった。
なつかしいエレベーターに乗っただけでうれしかった。
それがもう、終わって、みんな帰って行く。
とてもとてもさみしかった。
とてもとてもとてもさみしかった。
正直にそれは、さみしかった、で いいんだな。
2011年11月21日
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