2004年8月28日
ジライヤのライブに行った。
演奏中、人が1人、ステージの袖にいて、身動きひとつせず
何かをじっと見ているのが気になってしょうがなかった。
ほんとうにまったく動かなかったから。
「おまえは何を見てるんだ」と言われているような気持ちになった。
その人にステージの赤いライトがぼんやりかかっていた、
「おれは終焉を見ているんだぜ」と言っているように見えた。
ステージの上で菊さんは、
「ここは地獄だから、来たいなら覚悟がいるぜ、
でも来たいなら
いつでも誰でも来ていいんだ」と
言っているように見えた。
生きているにんげんの顔ときたら
揺れ動いて揺れ動いてしょうがないから
お面をかぶったのだ。
猿楽師は。能の役者は。ロックスターは。
書くのもやめて、言うのもやめて、引き受けた。
体の中を突き通って
人々が嬉しそうに流れて行くのを。